「自分のペニスが小さい」と思ってしまうのは、とても辛いことです。
そこで、ペニスを大きくする手術に興味を持つ人も多いと思います。私も、何度か本気で手術を考えたことがあります。
しかし、ペニス増大手術は費用とリスクが高く、とてもおすすめできるものではありません。
アメリカの著名な病院である「メイヨークリニック」でも、「ペニスを大きくする手術は危険」であると、ペニス増大手術をすすめていません。
また、商品やサービスの相談・トラブルを解決する「国民生活センター」では、「ペニス増大手術を受けた人の半数以上が何らかの不安・不具合を感じている」というデータを発表しています。
一方、食事・睡眠・運動などを改善したり、オナニーの仕方を工夫したりすれば、安全にリスクなくペニスを大きくすることができます。
実際には、ペニスを大きくする手術のリスクだけでなくメリットも説明したいところです。
本来なら、リスクとメリットのどちらも考慮した上で、自分の納得する方法を選ぶのがベストな方法と言えます。しかし、ペニス増大手術には、メリットが全く無いのが現状です。
ここではペニス増大手術の内容と、リスクやトラブルについて説明していきます。
健康被害
(画像出典:エーツー美容外科)
ペニスを長くする手術は、「ペニスの根元を切り開き、体の中に埋まっているペニスを引き出す」という方法をとっています。
(画像出典:エーツー美容外科)
ペニスを太くする手術は、「ペニスに薬品を注射して、ペニスをふくらませる」というやり方です。
この手術に失敗をすれば、痛みやはれが引かなかったり、オナニーやセックスの快感が減ったりします。最悪の場合、勃起できなくなる可能性もあります。
100%成功する手術などありえません。
(画像出典:橋本クリニック)
ペニスや、精子を作る精巣は、ものすごく複雑な構造でできています。上の写真のように多くの神経・筋肉・血管がはりめぐっています。
これらがお互いにとても複雑な化学反応を起こしあうことで、勃起したり、射精したりすることができます。
手術の際には、この場所をメスで切ったり、針を差し込んだりします。神経・筋肉・血管が少しでも傷つければ、勃起ができなくなったり、精子が作られなくなったりします。
先にも述べたように、国民生活センターにもペニス増大手術に関するトラブルや健康被害が多く報告されています。
被害の内容は、「傷跡が残った」「はれや痛みが止まらない」などをはじめ、「勃起したときに痛みが出るようになった」「快感が減った」「勃起ができなくなった」「射精ができなくなった」などです。
特に、長く手術する手術では、「勃起時に引きつった感じが治らず、オナニーやセックスが楽しめなくなった」という報告が多いです。
ペニスを長くする手術は、ペニスを体にくっつけている「靭帯(じんたい)」という部分を体の中から引き出す手術です。
靭帯を、個人に合った長さに引き出す方法は確立されていないため、このような失敗が多く起こります。
太くする手術では、体に吸収される薬品をペニスに注射します。そのため、大きくなるのは一時的です。
吸収されない薬品を使用する方法もありますが、注入するときに血管に入ると血管が詰まります。そうなればペニスに栄養が回らなくなり、ペニスが腐ってしまう大きなリスクがあります。
金銭トラブル
このような健康被害だけでなく、金銭トラブルもとても多いです。多くの事例が国民生活センターに報告されています。
まず、美容クリニックは保険が適用されません。美容クリニックはビジネスであり、「患者に、いかに高額で多くの治療を受けてもらうかに重点を置いている」という悲しい現実があります。
そのため、「受ける必要のない手術」や、「値段がより高い手術」を受けるように誘導する傾向がとても強いです。
ホームページやネット広告などに載っている料金の何倍の契約になったり、高額のローンを組まれたりするトラブルが多く発生しています。
「手術台の上で初めて説明された」
「高い手術をしないと傷や痛みが残る」
「ペニスの形が普通ではなく、他の手術をしないといけない」
「他院ではできない」
「手術代の他に、ペニスの形を決めるデザイン代がかかる」
「この方法では仕上がりが良くない」
「早く行わないとペニスが小さくなる」
このように説得され、望まない手術を受けてしまったり、高額な契約をしてしまったりするケースが国民生活センターに報告されています。
また、多くの美容クリニックでは「法律違反」を犯しています。
言葉巧みに患者をだますカウンセラー
ほとんどの美容クリニックでは、最初に「カウンセラー」との面談があります。
このカウンセラーは、「歩合」で働いています。カウンセラーが患者に対して受けさせる治療の料金により、カウンセラーの給料が決まります。
そのため、カウンセラーは言葉巧みに希望しない手術や高額の治療をすすめてきたり、強引に高額なローンを契約させたりしてきます。それが彼らの給料になるからです。
ひどいところでは、「ペニスをまず見る」と言って、下半身を出させた状態にして、ズボンを預かり、逃げられない状況にします。それから、5万円くらいの安い手術の写真と100万円を超えるような高い手術を比べた写真を見せてきます。
そして、「安い手術では傷跡が目立ち、ペニスも大きくならない、だから値段が高い手術をしないといけない」などと言ってきます。
ペニスを見られながら、恥ずかしく精神的に追い込まれている状況では、正しい考えなどできません。多くの人は100万円を超える契約をしてしまうようです。
このような悪質な手口を使って高額な手術を契約させるケースがあります。
そのため、先に述べたような金銭トラブルの相談が多く報告されるのです。
また、医師免許・歯科医師免許を持たない人が、医療行為を患者さんに対面して説明することは、国の法律である「医療法」で禁止されています。
さらに、契約書には「手術の後のクレームは受け付けない」などと細かく、遠回しな言い方で書いていたという報告もあります。たいがいの人は、そのような細かく大量な文字が書いてある文章は読みません。
このような法律違反があっても、ペニスというとてもデリケートな場所だけに、被害報告を相談したりできない人が多く、「泣寝入り」になることが多いです。
また、被害報告があっても、医師についている弁護士法人がとても強力なために、この状況が野放しになっているということが考えられます。
違法広告・ホームページ
ペニスの大きさに悩む人の中には、美容クリニックのホームページやネット広告を見たことがある人もいると思います。
しかし、「手術前後の写真」や、「費用の安さ」などをクリニックで宣伝することは医療法で禁止させられています。例えば、
「患者満足度NO.1」
「業界最大手」
「最強の技術と最高の医療素材」
ペニス増大手術を行っているクリニックのホームページには、このような文章が記載されていることが多いです。また、手術前後の写真も載っています。これは立派な法律違反です。
また、上の写真のような「キャンペーン」という言葉を使って、「安売り」しているかのような文言も禁止されています。
本来、医師は「健康」という人間にとって1番大事なものを扱う職業です。
利益ばかり追い求めて、患者さんの健康を害さないよう、「医師は利益を追求してはならない」と医療法でも決められています。そのため、医師の給料は高くなっているのです。
しかし、美容クリニックは保険を適用させない、値段を自由に決めることのできる「自由診療」を行っています。多くの美容クリニックの医師は「お金目的」で働いています。
本当に良い医療なら、自由診療で高額でも構わないと思います。ただ、ペニス増大手術は治療法が確立されていません。
そして、「ペニスが小さい」「ペニスを大きくしたい」という悩みはとても辛いですが、命にかかわるものではありません。
先に述べたような高額な医療をすすめたり、いらない手術を行わせるのは、患者さんのことを考えない「お金目的」の良い証拠です。
私は、このような美容クリニックに大きな怒りを覚えます。ペニスのコンプレックスや悩みというのは、大変辛いものです。
このような弱みにつけこみ、大金をかすめとるのは「詐欺」と同じであり、人として最低の行為だと私は思います。
良い医師やクリニックは見つけにくい
このように、ペニス増大手術は多くのリスクがあります。
ただ、中には、本当に患者さんのためを思い、このようなことをしないクリニックや、しっかりとした手術を行う病院もあるでしょう。
しかし、そのような病院やクリニックを見つけるのはとても難しいと言えます。ほとんどのペニス増大手術をしているクリニックでは利益重視になり、このようなことが守られていない傾向が強いのが現状です。
また、「医師」を、ひとくくりで考えてはいけません。どの職業でも同じですが、医師も実力差がとても激しいです。すご腕の医師もいれば、腕が悪い医師もいます。医師が全員、優秀なわけではありません。
さらに、手術しようにも良い医師を見つけるのはとても困難です。
口コミサイトに載っている「良い評判」や、「名医」「おすすめのクリニック」などの雑誌の特集があります。これらは、クリニックがサイト運営者や出版者にお金を払って掲載している場合があります。
私は仕事上、医師の友人が多いのですが、彼らが勤めるほとんどのクリニックに掲載をすすめる営業電話がかかってくるそうです。
実際に、本当に技術を持つ医師を見つけるには、その医師の手術を受けた人からの紹介しかありません。
ただ、ペニスは大変デリケートな場所であるため、ペニス増大手術を受けたことを友人などに言う人はとても少ないです。
そのため、ペニス増大手術の実力がある医師やクリニックを見つけるのは、とても難しいと言えます。
トラブルにあってしまったら
しかし、ペニスのコンプレックスはとても辛いものです。先にも述べた、ライフスタイルの改善によるペニスを大きくする方法は、多くの努力と時間がかかるのは事実です。
「早くコンプレックスを解消したい」「リスクがあってもペニスをすぐに大きくしたい」と手術を望む人もいるかもしれません。
そのような人は、先にも述べた「美容クリニックの現状」や「ペニス増大手術のリスク」を頭に入れて、良い医師を見つけるようにしてください。
さらに、もう手術を受けたことがあるが、誰にも相談できずに泣寝入り状態になっている人もいると思います。その場合には、保健所・国民生活センター・弁護士などに相談してください。
東京グリーン法律事務所の梶原明裕弁護士は以下のように述べています。
「手術のリスクの説明が無かったり不十分だったりした場合は、説明義務違反により損害賠償を請求できる」
「別の手術をすすめられ、高額な費用になった場合は医師の説明の仕方次第では、「消費者契約法」の違反により、支払い義務が無くなる」
「手術ミスも賠償金を請求することができる。」
このように、状況次第では、高額な損害賠償を今からでも請求できる場合があります。
手術を受けずにペニスは大きくできる
このように、ペニスを大きくする手術をうけるには健康被害や金銭トラブルなど大きなリスクがついてきます。
ペニス増大手術を行う美容クリニックは、患者さんのことを考えない「お金目的」のところが多いです。
また、ペニスを大きくする手術方法も確立されていない上に、法律違反をしながら、詐欺まがいのことをしています。
なかには、患者さんのことを思い、確かな技術で治療を行っている医師もいるでしょう。ただ、そのような医師は少ない上に、ペニス増大手術を受けたことを周りの人に言う人もほとんどいません。
そのため、良い噂や評判は出にくく、優れた医師を見つけるのはとても難しいです。
ただ、ペニスは手術を行わないでも大きくなります。ペニス増大サプリを使ったり、食事・運動・睡眠を改善して生活習慣を変えたりしてください。また、オナニーの仕方を工夫したりすればペニスは必ず長く、太くなります。
手術に失敗して、痛みが残ったり、勃起しなくなったりすれば、オナニーやセックスを一生楽しむことができなくなります。
そのため、ペニスを大きくする方法として、手術は考えないようにしましょう。生活を変えることでペニスを大きくするのが正しいペニス増大法と言えます。